2023年7月4日

汗流し、歩く毎日と私達の暮らし。

 4月に植えたた田んぼの苗は、今はぐんぐん風になびき育ち、もうすぐ稲の花が咲くころです。まだもう少し梅雨は続きますが、青い空と白い雲にいよいよ近づく夏の気配をぐっと感じるこの頃ですね。私は毎週末、この黒部川周辺のストレスフリーの長い道を1時間半ほど歩きます。頭が空っぽになって、すっきりします。元気もアイディアも沸いてきます。北総の利用者さん達もできる限り、「歩く」時間を大切にしています。職員さん達も皆、自分の足で歩く大切さを意識しながら、日々の支援を重ねてくれています。

 

 今年度から、少しずつ外部からの施設見学・職員の外部研修も計画的に実施しています。この3年間はオンラインで画面越しの研修や会議にもずいぶん慣れてきましたが、やはり直接顔を合わせて、語り合えることの大切さを感じます。6月22日は、習志野市にある「あかね園」の松尾施設長が若手職員さんを連れてきてくれました。Kさんはもともと船橋のご自宅からの就労経験を経て、「あかね園」に長く通っていらっしゃいました。6年ほど前に、北総にご相談を頂き、見学や短期入所を繰り返し、ご家族の希望もあり、当園に入所されました。Kさんも皆様のご来園を楽しみにされていました。「Kさんが変わらず元気にされていてとても安心しました」と松尾施設長。ご両親ご家族に大切に育まれ、学び、働き、自宅と地域で充実して暮らしてきたKさんの生活は、通所施設・入所施設・相談支援、行政機関などの事業所が適切に連携して対応して今の北総の暮らしがあります。これからも入所施設の役割として障害を持つ人の生活を、長い見通しと幅広い視野を持って支える取り組みを大切にしていきたいと思います。

 今日は、園芸班が東庄公民館の花壇を植えに行きました。北総で作った花苗が少しでもお役に立てればと、チーフのS職員中心に園芸班職員が準備をしてくれました。K職員が素敵な看板を作ってくれました。公民館の前は東庄小学校です。町の皆様が少しでも目に留めて下されば嬉しいです。これからも季節のお花を植えさせていただくことになっています。機会があればぜひご覧ください。

 次回は、7月19日(水)の北総夏祭りの様子を写真沢山でお届けします。7月25日頃更新予定です。暑い毎日、どうぞ皆様お体を大切にお過ごしください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。                白樫久子

2023年6月15日

梅雨空、青空、笑顔広がれ北総の空

 梅雨に入り、なかなか晴れ間の少ない日々です。毎週末、東庄町では黒部川・利根川沿いでは釣りを楽しむ方々が県内外からいらっしゃっています。この日は、気持ちの良い青空が広がっていました。

 北総育成園がある笹川は田んぼが多く、先月田植えをした稲がぐんぐん伸びています。この写真は、「西福院」という古刹です。5月は色とりどりの美しい牡丹が咲き誇り、訪れる人々を楽しませてくれます。田んぼに青空が映ってとてもきれいですね。ウオーキングにもとてもいいコースです。

 6月7日(水)は、今年度第1回の虐待防止権利擁護研修でした。今回のテーマは、「この人達の生きてきた歴史を知る」です。今目の前にいらっしゃるこの人達に適切な支援や介護をするには、お一人お一人がどのように生まれ、ご家族に愛され、様々な障害を抱えながらいかに働き、楽しみ、生きていらっしゃったかを知り、理解することが大切であるという観点から今回の研修を企画しました。

 北総には、約50年の歴史があり、多くの写真や動画が保存されています。それらをピックアップして、若かりしこの人達の姿を改めて知る機会となりました。そこには若かったお父様やお母様のお姿もあり、今は車いす生活のYさんやSさんが作業や村議員活動や床掃除を行う姿もあり、若い職員さん達はとても心打たれたようです。ベテラン職員もその頃一緒に北総で生活していたのですが、久しぶりに映像で見て、改めてより良い支援を継続しようと姿勢を正す機会となりました。次回は7月14日(水)の予定です。

農耕班では、土と風と太陽のもと、畑で仲間と働く毎日があります。

園芸班のペチュニアが、玄関前の花壇に植えられてきれいに風になびいています。

 以前から北総の記事を書いて下さっている「福祉新聞」の記者の方が、取材に来てくださいました。紙工芸班の干支人形やだるま人形に興味を持ってくださいました。みんなの励みになります。

 6月14日(水)は、衛生講習会。3年前から毎年2回、感染管理特定認定看護師・認定看護管理者である千葉県立こども病院の前田氏にご来園頂いています。コロナが5類に移行してから、何が変わったのか、これから障害者入所施設の対応はどうしていくのか。職員からの色々な質問・疑問に丁寧にお答えいただきながら、充実した研修となりました。

 3年間で学んだ様々な感染対策は、現状に合わせて見直しをしていますが、ウイルスは消えていないので警戒を解くのはもう少し先のようです。しかしインフルエンザや胃腸炎などの対策を考慮し、過剰な対応は終わりにしています。流行状況を把握しながら、園の活動や外出・外食、外部研修などにも楽しく取り組み、利用者・職員共に「笑顔」で過ごせる毎日を大切にしていきたいと思います。「笑顔」は何より免疫力を高める宝物です。

 5月以降、ご家族の面会や外泊が少しずつ増えています。3年ぶりというご家族も多いです。お一人お一人にとってご家族の存在は何よりです。お父様お母様お姉様姪っ子さん、大切な大切なご家族に会えた時の表情は皆さんとても嬉しそうで生き生きしています。ご家族の皆様、遠路お越し頂き誠にありがとうございました(以下の写真の掲載については、ご家族のご了解を頂いております)。

 今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。次回は7月3日頃を予定しています。天候不順が続きますので、どうぞ皆様もお体を大切にお過ごしくださいませ。 白樫久子

2023年5月31日

夏の花壇植えや玉ねぎ収獲や皆さんの仕事

 明日からは6月です。園芸班ハウスの中は、マリーゴールド・ホクシャ・ペチュニアなど夏の花苗で一杯です。今日は職員3名、利用者6名で元気に仕事に汗を流していました。マスクを外して、伸び伸びと自然の中で思い切り呼吸して共に働く喜びは何物にも代えがたいと思います。各種花苗は、トラックで運んで花壇に植えます。ご希望があれば、地元・地域にも出張いたしますのでお声がけください。

現在、園芸班作業場を移築中です。7月には快適な作業・休憩場所になると思います。楽しみですね。

 手芸介護班のIさんとH職員さんが、ウオーキングから帰ってきました。少し曇り空でしたが、元気よく歩いてきました。働くこと、生きること、食べること、歩くこと、笑うこと。皆で大切に取り組んでいきたいと思うことです。

室内では、しつけ糸とりやパズルや塗り絵を楽しくすすめています。

「ありのまま工芸班」は、散歩や運動の他にもひょうたん作業をしています。Aさんは、乾燥したひょうたんの「種抜き」仕事。ピンセットを使って根気強く種を抜いてくれます。Kさんは、いい艶がでるようにごしごしとひょうたん磨き。以前のような大きな仕事、長い時間の仕事はもう出来ないけれど、今のこんな小さな仕事が積み重なって、今の北総の作業が進んでいきます。

 

農耕班は、玉ねぎ収獲です。以前の収量から比べれば大分少なくなりましたが、広い畑での仕事はやりがいがあります。お互いの励ましあいと職員さんの段取りが大切ですね。今年も農耕ハウスに沢山の玉ねぎが干されて風に揺れています。今年は昨年より大きくて甘い玉ねぎが沢山獲れました。

前回お伝えした「手をつなぐ作品展販売」(於市原市内ユニモちはら台・主催千葉県知的障害者福祉協会)が5月21日無事終了しました。久しぶりの大きな販売場所でしたが、木工班の焼き板製品・手芸介護班のバックやエプロン等布製品、農耕班の切り干し大根など、多くのお客様に手に取って頂き、多くの売り上げになりました。本当に有難うございました。利用者の皆さんにも報告をし、今後の作業への大きな励みになりました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。        

今回も最後までご覧いただき有難うございました。次回の更新は、6月15日頃です。皆様もどうぞお体を大切にお過ごしください。       白樫久子

2023年5月11日

薫風自南来  くんぷうじなんらい

 

 5月GW、テレビでは全国の観光地に人々の笑顔がもどった様子が繰り返し放送されていました。マスクのない笑顔、特に子供たちの笑顔や歓声に頬が緩みます。新型コロナ感染症は5類に移行となりましたが、私達は引き続き適切に感染対策を行いながら、日々の笑顔とわくわく感、暮らしの喜びや楽しみも大切にしていきたいと思います。東庄町の’太陽’と’美しい緑’と’清らかな水’に育まれた豊かな自然に囲まれながら、一つずつできることを模索して進んでいきます。

 いつも土曜日の11時頃、北総の飼い犬「ハク」と「マユ」を連れて散歩に出かけます。今日は、支援員のIさんとSさん、利用者さんは5名。林産班の椎茸の発生も良くなってきたので、椎茸山にもいくそうで、Yさんが早く外に行きたい元気な「マユ」をリールをつなげて連れてくれました。さわやかな風と青空のもと、みんな笑顔で出かけていきました。

 イベント販売が少なくなっていましたが、「多古道の駅」と「栗源道の駅」には北総育成園の製品を置かせて頂いております。農耕班の切り干し大根や、木工班の焼き板製品、手芸班のバックやエプロンなど中々好評です。ぜひお立ち寄りの際は、お手に取ってご覧いただければ幸いです。

栗源道の駅👆   

          多古道の駅👇

 昨日製品を搬入した職員のKさんから、店員さんから「コロナで大変な思いをしたけど、頑張って下さい。切り干し大根もたくさん売れるのでどんどん持ってきてください!」と励まして頂いたとのでした。利用者さん職員にとっても大きな励みになりました。有難うございました。

販売のお知らせ 5月19日(土)~21日(日)に、市原市内「ユニモちはら台」さんで行われる「手をつなぐ作品展(主催:千葉県知的障害者福祉協会)に3年ぶりに出品します。同法人の「笹川なずな工房」のジャムやクッキーも出品します。ぜひお立ち寄りくださいませ。

 さてGW明けて、今日は5月10日さわやかな五月晴れ。風も穏やか、少し体を動かせば汗ばむ陽気になりました。紙工芸班では、楮(和紙の原料)を木槌で叩いて繊維を柔らかくします。皆、本当に一生懸命に仕事に取り組んでいました。

木工班は、15人マイクロにて作業場に出勤です。朝はまず田んぼ道をウオーキングしてから、仕事に入ります。皆お互い声かけあって、穏やかで落ち着いた雰囲気が流れています。

YさんとHさんは、バーナーで焼いた杉板の炭落とし。二人が炭落とししてくれた板を、皆が作業室で磨きます。サルやカニやヒツジやオニやイルカなど色々な形の鍋敷きになります。一枚¥500也。売れ行き好評でご注文も良く頂きます。

お仕事が終わったら、掃除や手洗いをして「コーヒータイム」。率先して準備をしてくれる人もいます。Wさんはこの冬から少し心身の衰えが心配でしたが、今日は、笑顔で仲間のいる木工班で楽しそうに過ごしていました。できる仕事は少しずつ小さくなっても、「やることのある生活」「仲間のいる暮らし」の大切さを感じます。

 林産班は、椎茸の原木運びが主な仕事です。温かくなってきて、椎茸の発生が良くなってきました。せっかく育った椎茸を無駄にしないように職員はチームワークよく収獲しています。今年は昨年よりもっと収益を上げられるように、職員皆で話し合って頑張っています。

女性陣もまじめにこつこつ運びます。何とも心強いです。

今日は、フレーム組と山組に分かれての原木運びで、何往復も仕事したそうです。お疲れさまでした!仕事をしている時の皆さんは、本当に生き生きとしています。皆さんの頑張りで、これからおいしい椎茸を皆様のもとに沢山お届けできることと思います。

 次回は他の作業班の紹介をしていきたいと思います。

 今回も最後までお読みいただき有難うございました。次回は5月26日頃更新予定です。

 白樫久子

 

2023年4月26日

鯉のぼりと藤の花といちご狩りと。初夏の北総。

 4月は、桜にたんぽぽにつつじに、藤に芝桜などの花々の季節。各作業班ごとにドライブなどしてきました。4月19日はありのまま工芸班が、旭市の袋公園で鯉のぼりを見て楽しんできたそうです。天気も良く水面がキラキラ輝いて、とてもきれいですね。

 北総の入り口の大きな木(さて何の木だろう?)には、藤の木が絡みついて自生していて、この季節は美しい花を咲かせます。毎日の出勤時にその藤を見上げます。城跡のある須賀山にもあちこち自生していて、それぞれ紫や白の花を咲かせています。私は、東庄のこんな自然の中の藤の花が大好きで、毎年とても楽しみにしています。今年もこの季節がやってきたとわくわくして毎日見上げながら歩いています。

 さて、3年ぶりに地元磯山いちご園さんに、北総のみんなで「いちご狩り」に行ってきました。東庄町はイチゴ、特にアイベリーという大きくて甘い種類のイチゴが名産です。観光バスのお客さんもずいぶん増えているようです。お土産売店も充実してます。じつは、笹川なずな工房のジャムやクッキー、マフィンなども大変好評絶賛発売中です。

2日ともお天気が良く、フレーム内のイチゴはとても甘い香りを漂わせていました。今回は、練乳とチョコクリームもつけながら、食べ放題を楽しみました🍓🍓🍓🍓🍓

4月12日(水)①グループ、良い天気🌞
4月13日(木)②グループ、今日も良い天気🌞
一人ひとり、練乳とチョコクリームの器を持って入場です。
磯山いちご園さんの入り口
あざみ寮のAさんと担任のSさん、親子みたいに仲良しで
Iさんは、イチゴのヘタを上手にとって食べています
Yさんは、顔にチョコクリームたくさんつけてニコニコと、嬉しそうです
Jさん、担任のAさんと久しぶりの外出がとても楽しいようです
Dさん、Uさん、満面の笑みでいちご狩りを楽しみました
風寮のSさんは車いすで参加、担任のE課長とOさんと親子のようで微笑ましく
Iさんは「久しぶりの外出だね!!次はいつ?」と喜んでくれました。
Oさんは🍓食べ放題とても楽しみにしてました。美味しく楽しく行ってきました
Tさんも、黙々と上手にイチゴを摘んで沢山食べました
IさんとSさんとTさんと、女子会3人組で楽しく参加しました。
あれあれ、Hさんは一人で座っていますが、実は笑顔で沢山食べてくれましたよ
イチゴ大好き!Hさん。帰園してからも「楽しかった、美味しかった」と教えてくれました
Yさんは「104個たべたよ~、さすがにおなかいっぱい!」と満足してくれました
Hさんも上手にイチゴを摘んでヘタを取ってきれいに食べてくれました。

 今回は、春のお出かけ特集でした。4月後半、だんだん気温が上がってきて、園周りの雑草もぐんぐん伸びています。北総の男性職員は毎日順番に草刈り機をぶんぶん稼働させています。施設周りの環境整備も、私達の大切な仕事です。地域の方々にお世話になって生活しています。これからも施設周りの環境整備に力を入れていきたいと思います。

 今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。次回は、5月10日あたりに更新したいと思います。皆様、どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。  白樫久子

2023年4月10日

令和5年度がはじまりました。

 4月1日(土)新年度が始まりました。この日は北総育成園の創立記念日でもあります。

昼食は筍ご飯に天ぷら等、いつもよりちょっとごちそうメニュー。

みなさん、美味しく頂きました。ごちそうさまでした。

たけのこご飯に、てんぷらに天つゆに大根おろし、紅白シュウマイ、酢の物にアサリのすまし汁、桜ゼリー🌸

 今年度新しく入職された4名の職員さんをお迎えしました。新棟食堂で着任式を行いました。心より歓迎いたします。一緒にいい仕事を積み重ねて参りましょう。担任の利用者さんから花束をお渡ししました。

園長と4名の新職員さん、これからよろしくお願いします!

各作業班ごとに、お花見ドライブに行きました。

4月3日、木工班は東庄町県民の森に行きました。
東庄町ふれあいセンターは、芝桜や鯉のぼりを楽しめました。
年々芝桜が広がり、その景色はとても素晴らしいです。

4月5日は紙工芸班、旭市袋公園に行きました。鯉のぼりがきれいでした。
Mさんは嬉しそうに走ってブランコに乗りました。
3人で思いっきりブランコを楽しみました。
YさんHさんAさんは仲良くベンチでティータイム
Mさんは、滑り台も楽しそうです。職員さんもその姿を見てとても嬉しかったとのこと。

 東庄町は県内でも田植えは早い地域です。周りの田んぼには利根川用水から水が引かれ、水面がキラキラととてもきれいです。この景色を見ると新しい季節を迎えた嬉しさでわくわくしてきます。どうぞ皆様、今年度もよろしくお願い申し上げます。   白樫久子

北総育成園の屋上から見渡す東庄町、美しい田植え前の景色が広がります。

2023年3月29日

春が来て、桜が咲いて、みんなの笑顔。

 今年は桜の開花が早く、3月29日現在北総の桜は満開です。作業班ごとに散歩などで桜を楽しでいます。各個室からも桜の花が見えます。新棟3階のあざみ寮からは、きれいな春の花と緑の田舎道が見えます。リビングや個室に生けた一輪の花も、春の光にあたってきれいに揺れています。

三筋さんの駐車場から北総の桜山
蕗の棟の屋上からは桜が手に届きます。

3月15日(水)は、避難訓練と消火訓練でした。

館内で放送に合わせて、その場で待機。「避難開始」の放送に合わせて、ピロティに向かって避難します。「慌てず、騒がず」で職員の指示に従って落ち着いて避難します。

「只今地震が発生しました」の放送で頭を守って待機します。
非常口を使って、安全委移動します。
避難はピロティに、クラスごとに整列し、防災委員に報告します。
消防署からお借りした水消火器で、消火訓練

 消火訓練初めての新職員さんも、「火事だあ!」の大きな声とともに無事に訓練を終えました。これからも防災安全員会中心に、施設の安全管理・非常時対応について全職員で実施して参ります。

 3月29日(水)今日は初めての試み、「キッチンカー」の美味しいスウィーツを楽しみました。「MERRY CAFE」さんは、手作りのみたらし団子や大判焼き、チュロス、フライドポテトなどが大評判です。何度か下見にご来園され、北総の給食委員会と余暇部会が企画・実施を担ってくれました。北総では高齢・重度の方も多くなっているので今回このような企画をしましたが、とても好評でした。午前中は、手芸介護班・ありのまま工芸班、林産班。午後は、園芸班・木工班・紙工芸班・農耕班と順番にピロティにでて、お好みのものを注文しました。今回は、多くの写真でお伝えします。

 今キッチンカーやフードトラックは、なかなかレベル高く魅力的なお店が増えていてイベントの華ですよね。外出などが難しくなってきた利用者の方にも喜んでもらえたので、ぜひこれからも企画していきたいと思います。地元の方やボランティアの方、保護者の皆様とも一緒に楽しめるようになるといいですね。

 

 前日28日(火)は、同法人通所施設「笹川なずな工房」さんが、キッチンカー企画だったので、園長とY主任と一緒にお邪魔してきました。香り高いおいしいカレーと、モチモチ甘ーいクレープ。なずな工房様、ごちそうさまでした!!

園長は、人生「初クレープ!」でした。

 2月3月は、何人かの保護者の方が面会にご来園下さいました。有難うございました。今日は、80歳代のTさんに妹さん2名が面会。亡くなられたお母様のビデオを持ってきて下さいました。もう30年前の映像とのこと。Tさんはビデオや写真をとても喜ばれていました。

今回も最後までご覧いただきまして有難うございました。次回は4月10日頃を予定しております。

ご意見ご感想を頂けたら幸いです。hokusoikuseien@e-sazankakai.or.jp   白樫久子

2023年3月15日

桜が咲きました。今年は開花が早いですね。

 今年は、モクレンもたんぽぽも桜もみんな開花が早いですね。北総でもいろいろな花が咲き始めました。皆様の地域のお花はいかがでしょうか。

3月15日(水)朝、椎の木西寮外の桜が5輪開花しました。

 3月14日(火)、椎の木西寮の4名がマック昼食。A主任の運転で小見川のマックへドライブスルーへ。Oさんが「ぼくは車酔いするから」と園で待っていたので、テイクアウトで中庭で食べました。今朝、桜の開花宣言が出て陽射しはたっぷり。ちょっと風が冷たかったけど、久しぶりのポテトやハンバーガーに皆で舌鼓。「次はいつ行く?」と、IさんもSさんもニコニコでした。

中庭でのびのび、マック昼食。タラッタッタター(^^♪

 先週は、椎の木東寮の男性3名が職員のUさんとマックへ。林産班の休憩場で食べたとのことでした。さすが若い男性たち、もりもりとあっという間に食べ終わりました。

  

 園芸班では春の鉢花「サイネリア」が最盛期。毎年ご注文を頂く香取市のW小学校の卒業式用に、職員のSチーフが配達してきてくれました。小学校の卒業式に飾って頂けることは大変光栄なこと。卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。これからのますますのご活躍とご成長をお祈り申し上げます。

Yさんとサイネリア。いい笑顔です。

 現在、園芸班では作業場周りの環境整備が進んでいます。古いビニールハウスや鉢小屋を撤去、片付けしています。20年以上前に県道沿いに立てた売店「恩花」を移築し、作業・休憩場としてリノベーションします。高齢化重度化が進んできた利用者さんが少しでも快適に過ごせるように整備します。今は木材はじめ各材料が高騰していますが、20年以上前の無垢の木材などが十分使えるので、新築するより安価で更に良い建物に仕上がりそうです。地元で長年お世話になっている建築屋さんの棟梁が力になってくれます。出来上がりは5月末予定。皆様お楽しみに。

さて、今の北総の暮らしを少しご紹介します。

地元の小早瀬床屋さんの散髪。もちろんお店に行く方もいますが、園に来て頂けるととても有難いです。
本館の昼休み、明日の献立を書いてくれる人。職員と一緒に本を楽しむ人。なんだかのんびりと時間が過ぎます。
午前中の水分補給、とろみをつけてゆっくり介助します。お口を開けて「ごっくん!」大切な時間です。
ありのまま工芸班のひょうたん磨き、KさんNさん毎日有難うございます。つるつるぴかぴかきれいなひょうたんに仕上がります。
夕方16:00日直者・看護師から夜勤職員に利用者さんの体調や支援について引継ぎが行われます。大切な情報を適切に申し送りをします。

 さて、来週22日(水)は新年度の「構想討議」。令和5年度の計画会議です。新職員さんをお迎えしての職員会議です。コロナ後の生活を見据えて、とは言っても施設の感染対策は大きくは変わりませんし、コロナだけが病気ではありません。日々の健康管理を大切に、「働くこと」「生きること」「食べること」「歩くこと」「笑うこと」を基本において、いい暮らしを積み重ねていきたいと思います。

 次回は何とか3月中にもう1回更新したいと思っています。3月29日(水)に北総で初めて「キッチンカー」を貸し切りでお呼びします。そんな様子もお伝えしたいと思います。今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。 

 このブログへのご意見ご感想を頂けたら幸いです。

 北総育成園メール hokusoikuseien@e-sazankakai.or.jp

  お待ちしています♡  白樫久子

2023年3月3日

3月になりました。

 2月下旬から暖かい日も増えましたが、花粉の季節で私はちょっとしんどいです。職員さんも3分の1くらい花粉症、今年デビューの方もちらほら。早めに通院や服薬等の対策をし、生活や仕事への影響を最小限にしたいものです。気象予報士さんが今週がピークと言っていたのでそれを願って何とか乗り越えたいと思います。利用者さんも鼻水や目のかゆみなどで服薬している方もいます。適切に症状が表現できない方も多いので、普段からの観察を丁寧に対応して参ります。 

手芸介護班では、ミシンやしつけ縫いの他、塗り絵やパズルを楽しむ方も増えています。少しでも笑顔でその人が出来ることを用意しています。室内活動は座っている時間が多いので、ウオーキングをします。ようやく暖かくなってきて外に出る時間が増えてくるといいですね。

  

 今日は手芸介護班とありのまま工芸班の方達が散歩に出て来ると、あひるの「がーこ」がお出迎え。Yさんは、動物が大好き。いつも北総の飼い犬の「まゆ」と「はく」を可愛がってくれるのですが、今日はがーこを抱っこしてくれました。Oさんと職員のKさんと楽しそうにがーこと過ごしていました。

 2月下旬、林寮の男性3名が地元の食堂に久しぶりに外食へ。3人とも楽しそうにメニューを選び、かつ丼やお蕎麦をもりもりと。来週はマクドナルドに行く人たちもいて、少しずつ楽しい活動も広がってきそうです。もちろん、感染対策も忘れずに。

 紙工芸班では、Yさんが、和紙の原料である「楮叩き」を集中して頑張っています。今日は話しかけてもこちらをちらりと見るだけでとんとんとんとんと仕事に集中。皆良く頑張っていました。

室内の人数が少ないと思ったら、ちょうど3名は散歩から帰ってきました。今日の青空はとても気持ちよかったですね。

 農耕班の「切り干し大根」つくりもそろそろ終盤。畑の大根はかなり大きく育ちました。よっこいしょと大きな大根の皮をむき、機械で細切りにして、平らに干します。皆さんの連携プレーで、今年もおいしい切り干し大根が出来上がりました。沢山の注文を頂いております。いつも有難うございます。

 さて、今日は「ひな祭り🎎」。ありのまま工芸班では、農耕班で収穫した「ひょうたん」で色々な人形を製作しています。悪霊退散のアマビエ、クリスマスのサンタ、節分の鬼などなど。いまは愛らしい「ひな人形」。量産はできませんが、北総の玄関前と、多古道の駅においています。利用者さんの「磨く」仕事に職員さんが丁寧に絵を入れてくれました。「小さなことこそ、丁寧に」いつも心に留めておきたい大切なことですね。

 

 今年度もあと一か月を切りました。来年度に向けて色々準備を進めています。国の新型コロナの対策は大きく変換しますが、入所施設の感染対策の基本は大きくは変わりません。その中で利用者さんの生活をどう守っていくか、どう広げていくか。「笑顔と思いやりと助け合い」を大切に、一歩ずつ悩みながら、前進していきたいと思います。どうぞ皆様もお体を大切にされてください(今年の花粉症はなかなか甘く見ることはできません)。

次回は3月20日頃の予定です(今回はちょっと遅くなりましたm(__)m 頑張りまーす(^▽^)/)。

玄関前のお花、小見川の花佳さんに館内のお花配達をお願いして、素敵に生けて下さいました。

             白樫久子

2023年2月10日

冷たい風の中にも春の陽射しが・・・

 1月末の大寒波。特に東北、日本海側の皆様の大きな被害が報道されていました。北総育成園は千葉県の東側、太平洋にほど近く冬でも比較的暖かく、今回も朝7時頃には青空が広がっていました。銚子市や旭市、香取市や茨城の神栖市から通勤してくる職員さんが多いのですが「北総の近くに来たら雪がなくてほっとしました」とのこと。お陰様で通常の生活を送ることが出来ました。

1月25日東庄にも雪が降りました
北総の入り口も朝には殆ど雪は融けていました。

 さて、2月3日は節分豆まき。北総ではいつも年男年女の方をお祝いしながら、鬼が館内を回ります。今年は、青鬼一人でやや寂しいかな。でもみんなでボールを投げて鬼退治。「福は~うち!」「鬼は~そと!」の元気な掛け声が聞こえました。今年も福をたくさん呼び込んで、皆でいい年にしましょうね!!!

本館の男性クラス
のぎく寮の年女のお二方
あざみ寮はとても賑やかでした。
ベットの上でも鬼退治!!
豆でなくボール投げで鬼退治!
豆でもボールでもなく、なぜかファイティング!
そして、パーンチ!!

 北総に暮らすお一人お一人の後ろにいらっしゃるご家族の思いを大切に、私達は毎日少しでも良い支援ができるように努力していきます。今日は、1年の支援をまとめる「個別支援総括会議」でした。また新しい課題に向けて進んでいきます。春に向けて色々な工夫、アイディアを出しあって取り組んでいきます。

近くの桁沼川に白鳥が来ています。東庄の冬景色です。

 先日、長年北総育成園を利用されていた60歳代の男性利用者Hさんがご逝去されました。すでにご両親・ご兄弟も亡くなり、ご親族は40歳代姪御さん姉妹でした。5年ほど前から心不全の治療をして入退院を繰り返していました。昨年は4月から9月入院、そして11月から再入院,1月末に病院より「危ない」状態のご連絡を頂いていました。2月1日9時半、職員会議中にその訃報が入りました。職員が集まるのを待っててくれたのかしらと胸が痛くなりました。すぐに園長と看護師が駆けつけました。とても穏やかなお顔でした。姪御さんお二人も「おじさんは北総の皆さんに大切にされて幸せでした。家族の眠るお墓に送ってきます」と感謝の意を伝えてくれました。北総のHさんの個室には、今から30年も昔の北総の運動会の写真が引き伸ばして飾ってあり、そこには彼と亡くなったお父さんと、小学生くらいの可愛い女の子が映っていました。その頃の運動会は、ご家族の手作り弁当を囲んでいました。姪御さんは「あ、これはきっと私・・・」。ご家族皆さんでHさんの運動会に来てくださっていたのですね。亡くなったお母様(彼のお姉様)の手作りから揚げなどのお弁当が並べられていて・・・。お二人の姪御さんにとっても懐かしいお写真でした。こうして北総でご家族の写真を大切にしてこれたこと、本当に良かったです。Hさん、どうか安らかにお眠りください。

白い梅の花が青空に美しいです。

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。今、北総の周りでは、蝋梅や梅の花がいい香りを漂わせて咲いています。次回は2月27日頃更新予定です。        白樫久子

 

 

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