ほくそうブログ

2023年3月3日

3月になりました。

 2月下旬から暖かい日も増えましたが、花粉の季節で私はちょっとしんどいです。職員さんも3分の1くらい花粉症、今年デビューの方もちらほら。早めに通院や服薬等の対策をし、生活や仕事への影響を最小限にしたいものです。気象予報士さんが今週がピークと言っていたのでそれを願って何とか乗り越えたいと思います。利用者さんも鼻水や目のかゆみなどで服薬している方もいます。適切に症状が表現できない方も多いので、普段からの観察を丁寧に対応して参ります。 

手芸介護班では、ミシンやしつけ縫いの他、塗り絵やパズルを楽しむ方も増えています。少しでも笑顔でその人が出来ることを用意しています。室内活動は座っている時間が多いので、ウオーキングをします。ようやく暖かくなってきて外に出る時間が増えてくるといいですね。

  

 今日は手芸介護班とありのまま工芸班の方達が散歩に出て来ると、あひるの「がーこ」がお出迎え。Yさんは、動物が大好き。いつも北総の飼い犬の「まゆ」と「はく」を可愛がってくれるのですが、今日はがーこを抱っこしてくれました。Oさんと職員のKさんと楽しそうにがーこと過ごしていました。

 2月下旬、林寮の男性3名が地元の食堂に久しぶりに外食へ。3人とも楽しそうにメニューを選び、かつ丼やお蕎麦をもりもりと。来週はマクドナルドに行く人たちもいて、少しずつ楽しい活動も広がってきそうです。もちろん、感染対策も忘れずに。

 紙工芸班では、Yさんが、和紙の原料である「楮叩き」を集中して頑張っています。今日は話しかけてもこちらをちらりと見るだけでとんとんとんとんと仕事に集中。皆良く頑張っていました。

室内の人数が少ないと思ったら、ちょうど3名は散歩から帰ってきました。今日の青空はとても気持ちよかったですね。

 農耕班の「切り干し大根」つくりもそろそろ終盤。畑の大根はかなり大きく育ちました。よっこいしょと大きな大根の皮をむき、機械で細切りにして、平らに干します。皆さんの連携プレーで、今年もおいしい切り干し大根が出来上がりました。沢山の注文を頂いております。いつも有難うございます。

 さて、今日は「ひな祭り🎎」。ありのまま工芸班では、農耕班で収穫した「ひょうたん」で色々な人形を製作しています。悪霊退散のアマビエ、クリスマスのサンタ、節分の鬼などなど。いまは愛らしい「ひな人形」。量産はできませんが、北総の玄関前と、多古道の駅においています。利用者さんの「磨く」仕事に職員さんが丁寧に絵を入れてくれました。「小さなことこそ、丁寧に」いつも心に留めておきたい大切なことですね。

 

 今年度もあと一か月を切りました。来年度に向けて色々準備を進めています。国の新型コロナの対策は大きく変換しますが、入所施設の感染対策の基本は大きくは変わりません。その中で利用者さんの生活をどう守っていくか、どう広げていくか。「笑顔と思いやりと助け合い」を大切に、一歩ずつ悩みながら、前進していきたいと思います。どうぞ皆様もお体を大切にされてください(今年の花粉症はなかなか甘く見ることはできません)。

次回は3月20日頃の予定です(今回はちょっと遅くなりましたm(__)m 頑張りまーす(^▽^)/)。

玄関前のお花、小見川の花佳さんに館内のお花配達をお願いして、素敵に生けて下さいました。

             白樫久子

2023年2月10日

冷たい風の中にも春の陽射しが・・・

 1月末の大寒波。特に東北、日本海側の皆様の大きな被害が報道されていました。北総育成園は千葉県の東側、太平洋にほど近く冬でも比較的暖かく、今回も朝7時頃には青空が広がっていました。銚子市や旭市、香取市や茨城の神栖市から通勤してくる職員さんが多いのですが「北総の近くに来たら雪がなくてほっとしました」とのこと。お陰様で通常の生活を送ることが出来ました。

1月25日東庄にも雪が降りました
北総の入り口も朝には殆ど雪は融けていました。

 さて、2月3日は節分豆まき。北総ではいつも年男年女の方をお祝いしながら、鬼が館内を回ります。今年は、青鬼一人でやや寂しいかな。でもみんなでボールを投げて鬼退治。「福は~うち!」「鬼は~そと!」の元気な掛け声が聞こえました。今年も福をたくさん呼び込んで、皆でいい年にしましょうね!!!

本館の男性クラス
のぎく寮の年女のお二方
あざみ寮はとても賑やかでした。
ベットの上でも鬼退治!!
豆でなくボール投げで鬼退治!
豆でもボールでもなく、なぜかファイティング!
そして、パーンチ!!

 北総に暮らすお一人お一人の後ろにいらっしゃるご家族の思いを大切に、私達は毎日少しでも良い支援ができるように努力していきます。今日は、1年の支援をまとめる「個別支援総括会議」でした。また新しい課題に向けて進んでいきます。春に向けて色々な工夫、アイディアを出しあって取り組んでいきます。

近くの桁沼川に白鳥が来ています。東庄の冬景色です。

 先日、長年北総育成園を利用されていた60歳代の男性利用者Hさんがご逝去されました。すでにご両親・ご兄弟も亡くなり、ご親族は40歳代姪御さん姉妹でした。5年ほど前から心不全の治療をして入退院を繰り返していました。昨年は4月から9月入院、そして11月から再入院,1月末に病院より「危ない」状態のご連絡を頂いていました。2月1日9時半、職員会議中にその訃報が入りました。職員が集まるのを待っててくれたのかしらと胸が痛くなりました。すぐに園長と看護師が駆けつけました。とても穏やかなお顔でした。姪御さんお二人も「おじさんは北総の皆さんに大切にされて幸せでした。家族の眠るお墓に送ってきます」と感謝の意を伝えてくれました。北総のHさんの個室には、今から30年も昔の北総の運動会の写真が引き伸ばして飾ってあり、そこには彼と亡くなったお父さんと、小学生くらいの可愛い女の子が映っていました。その頃の運動会は、ご家族の手作り弁当を囲んでいました。姪御さんは「あ、これはきっと私・・・」。ご家族皆さんでHさんの運動会に来てくださっていたのですね。亡くなったお母様(彼のお姉様)の手作りから揚げなどのお弁当が並べられていて・・・。お二人の姪御さんにとっても懐かしいお写真でした。こうして北総でご家族の写真を大切にしてこれたこと、本当に良かったです。Hさん、どうか安らかにお眠りください。

白い梅の花が青空に美しいです。

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。今、北総の周りでは、蝋梅や梅の花がいい香りを漂わせて咲いています。次回は2月27日頃更新予定です。        白樫久子

 

 

2023年1月23日

大寒過ぎて、日差しは強くなっていく~

北総育成園ブログ 

 ~大寒過ぎて、日差しは強くなっていく~

1月20日は二十四節気の一つ、大寒でした。1年で一番寒さが厳しいこの季節の「水」は、「寒の水」といって雑菌や不純物が少ないので、寒の水で仕込んだ酒や醤油や味噌はとても良い品質になるのだそうです。私は毎日徒歩で通勤していますが、通り道に創業300年近い造り醤油屋さんがあります。朝からゴォンゴォンと機械音が聞こえ、あたりにはほんのり温かい麹の香ばしい香りが漂っています。昭和60年のNHKドラマ「澪つくし」の撮影現場になった「入正醤油」さんです。歴史ある建物の中、八尺五寸秋田杉の大桶で職人さん達の手によって、おいしい醤油が醸造されているのです。自然豊かなこの東庄で暮らせる幸せを思います。

入正醤油さん
北総入口、椎茸原木が積まれている。

  北総の寒の時期は、農耕班の切り干し大根作りや、林産班の椎茸菌打ち仕事が風物詩です。20年ほど前は11月下旬には園庭に切り干し大根が干されていました。11月23日の「さざんか祭り」にお客様をお出迎えする風景でもありました。しかし近年の温暖化で、切り干しを干せる時期は1月に入ってからになりました。寒風に3~4日さらされなくては、あの甘くおいしい切り干し大根にはなりません。北総の歴史ある作業ですがこの作業に関われる利用者さんも限られてきました。今日の午後は、米川チーフと3名の利用者さんが冷たい風の中、生き生きとその仕事に取り組んでいました。多古や栗源の道の駅での販売や電話注文を頂きます。香取市の保育園の給食にもたくさん使って頂いています。皆様にもぜひ北総の切り干し大根を味わっていただきたいと思います。

農耕班切り干し大根作業

 さて、1月18日(水)の昼食は、皆さんが楽しみしていた地元鯉屋さんの手作りステーキ弁当。煮魚やホタテグラタン、卵焼き、フルーツと共に美味しく頂きました。今日は職員さんにも同じお弁当が提供されました。

 嚥下障害のある方には、とろみ食でのごちそう弁当。ステーキ風食材にはちゃんと焼き目をつけています。皆さん、とても喜んでくれました。ほとんどの方が完食してくれました。職員にとっても、利用者さんが美味しく食事を召し上がって下さることは、大きな喜びです。

 毎年1月、支援員は「個別支援総括」資料作りに取り組みます。自身が担当する利用者さんのこの1年を振り返り、まとめます。4月の個別支援計画に基づいて、適切な支援は継続できただろうか。見直さねばならないことは何だろうか。利用者さんの1年を振り返りながら、自身の仕事の振り返りでもあり、かけがえのない1年を記録に残すことがとても大切なのです。

 さてさて、1年で一番寒い時期と言いつつも、日差しも少しずつ強くなっており、日も伸びています。確実に春に近づいています。利用者さんは皆お元気です。正月明けに心配したインフルエンザや新型コロナは入り込んでいないようです。まだまだ落ち着きはしませんが、全員でチームワークよく、笑顔思いやりと助け合いで一日一日を丁寧に重ねていきたいと思います

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございます。次回は、立春過ぎた頃に更新します。その頃は「福は~内!鬼は~外」で、世の中がもっと穏やかになっていることを願います。皆様お体を大切にお過ごしくださいませ。                                        

白樫久子

2023年1月5日

令和5(2023)年も宜しくお願い申し上げます。

 新年あけましておめでとうございます。新しい年が始まりました。このお正月も利用者さんは皆在園して年を越しました。おかげ様で利用者職員共に皆元気です。関東は晴天が続きました。元日は屋上に上がって初日の出を拝みました。

朝6時半過ぎ、夜勤の職員さんが皆さんに声をかけると、20人以上の方が屋上に集まってくれました。とても美しい初日の出でした。

 そして、元日から2日3日と近所の「諏訪神社」に初詣です。コロナ禍で三年ぶりの初詣です。「今年も良い年でありますように・・・・」それぞれが笑顔で手を合わせました。

 館内では、8月夏祭り・11月ハロウィンで楽しんだ釣りゲームや大きなボールを使ったボウリング(ペットボトル仕様)などで盛り上がっていました。

 コロナ禍で3年が経ちます。利用者さんの新型コロナ(いつまで新型なのでしょう)の2価ワクチンの接種もすすみました。職員も週に2回抗原検査(県事業)で陰性を確認しながら業務にあたっています。令和2年3月の集団感染から、利用者さんは帰宅や行事もほとんどなく、保護者の皆様にもご心配をおかけしております。その中でも利用者さんに少しでも生活を楽しんでいただけるように、職員同士でアイディアを出しあい話し合いと工夫を重ねています。

 今年も健康第一・衛生管理感染予防の徹底を継続しつつも、もう少し行事や外出を工夫していきたいと思います。職員さんの研修にも力を入れていきます。この人たちの生活を支えるには、やはりマンパワーの充実が第一です。人材育成のためにも今後色々な研修を計画していきます。

 最後までご覧いただき有難うございます。次の更新は1月20日頃です。今は小寒から大寒へ、一年で一番寒さの厳しい季節です。どうぞ皆様お体を大切にお過ごしください。

白樫久子

2019年8月5日

広報紙”北総の里”第242号を掲載しました!

今号の特集は「どくだみ一色『自然 命 平和』どくだみと共に30年」と題しまして、たくさんの方の応援を頂き、長年に渡り一途に取り組んでいるどくだみ採りにスポットを当て、紙面を構成しました。毎年どくだみ採りの応援に来て頂いているボランティア団体の皆様、保護者の皆様からも原稿を募り掲載しております。是非、ご覧ください!
北総の里-242号

2019年3月30日

広報紙”北総の里”第241号を掲載しました!

今号の特集は「1974→2024 創立50周年まであと5年」と題しまして、高齢化が進む北総の現状を様々な角度から掘り起こした紙面を構成しました。その中では改めて各作業班の源流に遡り、利用者が一生懸命に年を重ね、それを歴代の職員が支えてきた様子を売り上げの推移と共にご報告しています。
北総の里-241号

2018年10月25日

広報紙”北総の里”第240号を掲載しました!

広報紙”北総の里”第240号を掲載しました!今号の特集は「2018 酷暑の夏終わる」と題しまして、本当に暑かった今年の夏を様々な角度から振り返り、紙面を構成しました。「みんなの広場」では高齢化が進む北総の現状を言葉にしました。是非、ご覧ください!
北総の里-240号

2018年7月12日

広報紙”北総の里”第239号を掲載しました!

今号の特集は「近藤原理先生から学んだこと」と題しまして、昨年12月にご逝去された近藤原理先生から教えて頂いたことを、多くの職員が言葉にしました。「街道を行く」でも、原理先生のご寄稿を掲載し、先生の原点である「平和なくして福祉なし」を知ることができる内容になっております。ぜひご覧になって下さい!
北総の里-239号

2017年12月29日

広報紙”北総の里”第238号を掲載しました!

広報紙”北総の里”第238号を発行しました。今号の特集は「自然・命・平和」と題しまして、巻頭と「街道を行く」で武井園長による命・平和の尊さを綴った原稿を掲載しました。また、北総を実際に訪れたボランティア、見学者の皆様から多く感想を寄せて頂きましたので、その一部を掲載しています。その他長崎の姉、コスモス会の皆様との交流の様子や園内行事の報告もあります。ぜひ読んでみて下さい!
北総の里-238号f

2017年8月9日

広報紙”北総の里”第237号を掲載しました!

今号の特集は「いのち こころ ことばを一つに」と題しまして、近藤原理先生が発信する障害者福祉のあり方を北総でどう学び実践に繋げているか、様々な角度から掘り下げて紙面にまとめました。また、北総の梅雨時期の風物詩”どくだみ採り”や見学者から頂いた感想も掲載しています。今年度初の発行であり前号より間が空いてしまいましたが、その分充実した内容になっているかと存じます。是非、ご覧ください!
北総の里-237号

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