2023年5月11日
薫風自南来 くんぷうじなんらい
5月GW、テレビでは全国の観光地に人々の笑顔がもどった様子が繰り返し放送されていました。マスクのない笑顔、特に子供たちの笑顔や歓声に頬が緩みます。新型コロナ感染症は5類に移行となりましたが、私達は引き続き適切に感染対策を行いながら、日々の笑顔とわくわく感、暮らしの喜びや楽しみも大切にしていきたいと思います。東庄町の’太陽’と’美しい緑’と’清らかな水’に育まれた豊かな自然に囲まれながら、一つずつできることを模索して進んでいきます。
いつも土曜日の11時頃、北総の飼い犬「ハク」と「マユ」を連れて散歩に出かけます。今日は、支援員のIさんとSさん、利用者さんは5名。林産班の椎茸の発生も良くなってきたので、椎茸山にもいくそうで、Yさんが早く外に行きたい元気な「マユ」をリールをつなげて連れてくれました。さわやかな風と青空のもと、みんな笑顔で出かけていきました。
イベント販売が少なくなっていましたが、「多古道の駅」と「栗源道の駅」には北総育成園の製品を置かせて頂いております。農耕班の切り干し大根や、木工班の焼き板製品、手芸班のバックやエプロンなど中々好評です。ぜひお立ち寄りの際は、お手に取ってご覧いただければ幸いです。
栗源道の駅👆
多古道の駅👇
昨日製品を搬入した職員のKさんから、店員さんから「コロナで大変な思いをしたけど、頑張って下さい。切り干し大根もたくさん売れるのでどんどん持ってきてください!」と励まして頂いたとのでした。利用者さん職員にとっても大きな励みになりました。有難うございました。
販売のお知らせ 5月19日(土)~21日(日)に、市原市内「ユニモちはら台」さんで行われる「手をつなぐ作品展(主催:千葉県知的障害者福祉協会)に3年ぶりに出品します。同法人の「笹川なずな工房」のジャムやクッキーも出品します。ぜひお立ち寄りくださいませ。
さてGW明けて、今日は5月10日さわやかな五月晴れ。風も穏やか、少し体を動かせば汗ばむ陽気になりました。紙工芸班では、楮(和紙の原料)を木槌で叩いて繊維を柔らかくします。皆、本当に一生懸命に仕事に取り組んでいました。
木工班は、15人マイクロにて作業場に出勤です。朝はまず田んぼ道をウオーキングしてから、仕事に入ります。皆お互い声かけあって、穏やかで落ち着いた雰囲気が流れています。
YさんとHさんは、バーナーで焼いた杉板の炭落とし。二人が炭落とししてくれた板を、皆が作業室で磨きます。サルやカニやヒツジやオニやイルカなど色々な形の鍋敷きになります。一枚¥500也。売れ行き好評でご注文も良く頂きます。
お仕事が終わったら、掃除や手洗いをして「コーヒータイム」。率先して準備をしてくれる人もいます。Wさんはこの冬から少し心身の衰えが心配でしたが、今日は、笑顔で仲間のいる木工班で楽しそうに過ごしていました。できる仕事は少しずつ小さくなっても、「やることのある生活」「仲間のいる暮らし」の大切さを感じます。
林産班は、椎茸の原木運びが主な仕事です。温かくなってきて、椎茸の発生が良くなってきました。せっかく育った椎茸を無駄にしないように職員はチームワークよく収獲しています。今年は昨年よりもっと収益を上げられるように、職員皆で話し合って頑張っています。
女性陣もまじめにこつこつ運びます。何とも心強いです。
今日は、フレーム組と山組に分かれての原木運びで、何往復も仕事したそうです。お疲れさまでした!仕事をしている時の皆さんは、本当に生き生きとしています。皆さんの頑張りで、これからおいしい椎茸を皆様のもとに沢山お届けできることと思います。
次回は他の作業班の紹介をしていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただき有難うございました。次回は5月26日頃更新予定です。
白樫久子
2023年4月26日
鯉のぼりと藤の花といちご狩りと。初夏の北総。
4月は、桜にたんぽぽにつつじに、藤に芝桜などの花々の季節。各作業班ごとにドライブなどしてきました。4月19日はありのまま工芸班が、旭市の袋公園で鯉のぼりを見て楽しんできたそうです。天気も良く水面がキラキラ輝いて、とてもきれいですね。
北総の入り口の大きな木(さて何の木だろう?)には、藤の木が絡みついて自生していて、この季節は美しい花を咲かせます。毎日の出勤時にその藤を見上げます。城跡のある須賀山にもあちこち自生していて、それぞれ紫や白の花を咲かせています。私は、東庄のこんな自然の中の藤の花が大好きで、毎年とても楽しみにしています。今年もこの季節がやってきたとわくわくして毎日見上げながら歩いています。
さて、3年ぶりに地元磯山いちご園さんに、北総のみんなで「いちご狩り」に行ってきました。東庄町はイチゴ、特にアイベリーという大きくて甘い種類のイチゴが名産です。観光バスのお客さんもずいぶん増えているようです。お土産売店も充実してます。じつは、笹川なずな工房のジャムやクッキー、マフィンなども大変好評絶賛発売中です。
2日ともお天気が良く、フレーム内のイチゴはとても甘い香りを漂わせていました。今回は、練乳とチョコクリームもつけながら、食べ放題を楽しみました🍓🍓🍓🍓🍓
今回は、春のお出かけ特集でした。4月後半、だんだん気温が上がってきて、園周りの雑草もぐんぐん伸びています。北総の男性職員は毎日順番に草刈り機をぶんぶん稼働させています。施設周りの環境整備も、私達の大切な仕事です。地域の方々にお世話になって生活しています。これからも施設周りの環境整備に力を入れていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。次回は、5月10日あたりに更新したいと思います。皆様、どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。 白樫久子
2023年4月10日
令和5年度がはじまりました。
4月1日(土)新年度が始まりました。この日は北総育成園の創立記念日でもあります。
昼食は筍ご飯に天ぷら等、いつもよりちょっとごちそうメニュー。
みなさん、美味しく頂きました。ごちそうさまでした。
今年度新しく入職された4名の職員さんをお迎えしました。新棟食堂で着任式を行いました。心より歓迎いたします。一緒にいい仕事を積み重ねて参りましょう。担任の利用者さんから花束をお渡ししました。
各作業班ごとに、お花見ドライブに行きました。
東庄町は県内でも田植えは早い地域です。周りの田んぼには利根川用水から水が引かれ、水面がキラキラととてもきれいです。この景色を見ると新しい季節を迎えた嬉しさでわくわくしてきます。どうぞ皆様、今年度もよろしくお願い申し上げます。 白樫久子
2023年3月29日
春が来て、桜が咲いて、みんなの笑顔。
今年は桜の開花が早く、3月29日現在北総の桜は満開です。作業班ごとに散歩などで桜を楽しでいます。各個室からも桜の花が見えます。新棟3階のあざみ寮からは、きれいな春の花と緑の田舎道が見えます。リビングや個室に生けた一輪の花も、春の光にあたってきれいに揺れています。
3月15日(水)は、避難訓練と消火訓練でした。
館内で放送に合わせて、その場で待機。「避難開始」の放送に合わせて、ピロティに向かって避難します。「慌てず、騒がず」で職員の指示に従って落ち着いて避難します。
消火訓練初めての新職員さんも、「火事だあ!」の大きな声とともに無事に訓練を終えました。これからも防災安全員会中心に、施設の安全管理・非常時対応について全職員で実施して参ります。
3月29日(水)今日は初めての試み、「キッチンカー」の美味しいスウィーツを楽しみました。「MERRY CAFE」さんは、手作りのみたらし団子や大判焼き、チュロス、フライドポテトなどが大評判です。何度か下見にご来園され、北総の給食委員会と余暇部会が企画・実施を担ってくれました。北総では高齢・重度の方も多くなっているので今回このような企画をしましたが、とても好評でした。午前中は、手芸介護班・ありのまま工芸班、林産班。午後は、園芸班・木工班・紙工芸班・農耕班と順番にピロティにでて、お好みのものを注文しました。今回は、多くの写真でお伝えします。
今キッチンカーやフードトラックは、なかなかレベル高く魅力的なお店が増えていてイベントの華ですよね。外出などが難しくなってきた利用者の方にも喜んでもらえたので、ぜひこれからも企画していきたいと思います。地元の方やボランティアの方、保護者の皆様とも一緒に楽しめるようになるといいですね。
前日28日(火)は、同法人通所施設「笹川なずな工房」さんが、キッチンカー企画だったので、園長とY主任と一緒にお邪魔してきました。香り高いおいしいカレーと、モチモチ甘ーいクレープ。なずな工房様、ごちそうさまでした!!
2月3月は、何人かの保護者の方が面会にご来園下さいました。有難うございました。今日は、80歳代のTさんに妹さん2名が面会。亡くなられたお母様のビデオを持ってきて下さいました。もう30年前の映像とのこと。Tさんはビデオや写真をとても喜ばれていました。
今回も最後までご覧いただきまして有難うございました。次回は4月10日頃を予定しております。
ご意見ご感想を頂けたら幸いです。hokusoikuseien@e-sazankakai.or.jp 白樫久子
2023年3月15日
桜が咲きました。今年は開花が早いですね。
今年は、モクレンもたんぽぽも桜もみんな開花が早いですね。北総でもいろいろな花が咲き始めました。皆様の地域のお花はいかがでしょうか。
3月14日(火)、椎の木西寮の4名がマック昼食。A主任の運転で小見川のマックへドライブスルーへ。Oさんが「ぼくは車酔いするから」と園で待っていたので、テイクアウトで中庭で食べました。今朝、桜の開花宣言が出て陽射しはたっぷり。ちょっと風が冷たかったけど、久しぶりのポテトやハンバーガーに皆で舌鼓。「次はいつ行く?」と、IさんもSさんもニコニコでした。
先週は、椎の木東寮の男性3名が職員のUさんとマックへ。林産班の休憩場で食べたとのことでした。さすが若い男性たち、もりもりとあっという間に食べ終わりました。
園芸班では春の鉢花「サイネリア」が最盛期。毎年ご注文を頂く香取市のW小学校の卒業式用に、職員のSチーフが配達してきてくれました。小学校の卒業式に飾って頂けることは大変光栄なこと。卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。これからのますますのご活躍とご成長をお祈り申し上げます。
現在、園芸班では作業場周りの環境整備が進んでいます。古いビニールハウスや鉢小屋を撤去、片付けしています。20年以上前に県道沿いに立てた売店「恩花」を移築し、作業・休憩場としてリノベーションします。高齢化重度化が進んできた利用者さんが少しでも快適に過ごせるように整備します。今は木材はじめ各材料が高騰していますが、20年以上前の無垢の木材などが十分使えるので、新築するより安価で更に良い建物に仕上がりそうです。地元で長年お世話になっている建築屋さんの棟梁が力になってくれます。出来上がりは5月末予定。皆様お楽しみに。
さて、今の北総の暮らしを少しご紹介します。
さて、来週22日(水)は新年度の「構想討議」。令和5年度の計画会議です。新職員さんをお迎えしての職員会議です。コロナ後の生活を見据えて、とは言っても施設の感染対策は大きくは変わりませんし、コロナだけが病気ではありません。日々の健康管理を大切に、「働くこと」「生きること」「食べること」「歩くこと」「笑うこと」を基本において、いい暮らしを積み重ねていきたいと思います。
次回は何とか3月中にもう1回更新したいと思っています。3月29日(水)に北総で初めて「キッチンカー」を貸し切りでお呼びします。そんな様子もお伝えしたいと思います。今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
このブログへのご意見ご感想を頂けたら幸いです。
北総育成園メール hokusoikuseien@e-sazankakai.or.jp
お待ちしています♡ 白樫久子
2023年3月3日
3月になりました。
2月下旬から暖かい日も増えましたが、花粉の季節で私はちょっとしんどいです。職員さんも3分の1くらい花粉症、今年デビューの方もちらほら。早めに通院や服薬等の対策をし、生活や仕事への影響を最小限にしたいものです。気象予報士さんが今週がピークと言っていたのでそれを願って何とか乗り越えたいと思います。利用者さんも鼻水や目のかゆみなどで服薬している方もいます。適切に症状が表現できない方も多いので、普段からの観察を丁寧に対応して参ります。
手芸介護班では、ミシンやしつけ縫いの他、塗り絵やパズルを楽しむ方も増えています。少しでも笑顔でその人が出来ることを用意しています。室内活動は座っている時間が多いので、ウオーキングをします。ようやく暖かくなってきて外に出る時間が増えてくるといいですね。
今日は手芸介護班とありのまま工芸班の方達が散歩に出て来ると、あひるの「がーこ」がお出迎え。Yさんは、動物が大好き。いつも北総の飼い犬の「まゆ」と「はく」を可愛がってくれるのですが、今日はがーこを抱っこしてくれました。Oさんと職員のKさんと楽しそうにがーこと過ごしていました。
2月下旬、林寮の男性3名が地元の食堂に久しぶりに外食へ。3人とも楽しそうにメニューを選び、かつ丼やお蕎麦をもりもりと。来週はマクドナルドに行く人たちもいて、少しずつ楽しい活動も広がってきそうです。もちろん、感染対策も忘れずに。
紙工芸班では、Yさんが、和紙の原料である「楮叩き」を集中して頑張っています。今日は話しかけてもこちらをちらりと見るだけでとんとんとんとんと仕事に集中。皆良く頑張っていました。
室内の人数が少ないと思ったら、ちょうど3名は散歩から帰ってきました。今日の青空はとても気持ちよかったですね。
農耕班の「切り干し大根」つくりもそろそろ終盤。畑の大根はかなり大きく育ちました。よっこいしょと大きな大根の皮をむき、機械で細切りにして、平らに干します。皆さんの連携プレーで、今年もおいしい切り干し大根が出来上がりました。沢山の注文を頂いております。いつも有難うございます。
さて、今日は「ひな祭り🎎」。ありのまま工芸班では、農耕班で収穫した「ひょうたん」で色々な人形を製作しています。悪霊退散のアマビエ、クリスマスのサンタ、節分の鬼などなど。いまは愛らしい「ひな人形」。量産はできませんが、北総の玄関前と、多古道の駅においています。利用者さんの「磨く」仕事に職員さんが丁寧に絵を入れてくれました。「小さなことこそ、丁寧に」いつも心に留めておきたい大切なことですね。
今年度もあと一か月を切りました。来年度に向けて色々準備を進めています。国の新型コロナの対策は大きく変換しますが、入所施設の感染対策の基本は大きくは変わりません。その中で利用者さんの生活をどう守っていくか、どう広げていくか。「笑顔と思いやりと助け合い」を大切に、一歩ずつ悩みながら、前進していきたいと思います。どうぞ皆様もお体を大切にされてください(今年の花粉症はなかなか甘く見ることはできません)。
次回は3月20日頃の予定です(今回はちょっと遅くなりましたm(__)m 頑張りまーす(^▽^)/)。
白樫久子
2023年2月10日
冷たい風の中にも春の陽射しが・・・
1月末の大寒波。特に東北、日本海側の皆様の大きな被害が報道されていました。北総育成園は千葉県の東側、太平洋にほど近く冬でも比較的暖かく、今回も朝7時頃には青空が広がっていました。銚子市や旭市、香取市や茨城の神栖市から通勤してくる職員さんが多いのですが「北総の近くに来たら雪がなくてほっとしました」とのこと。お陰様で通常の生活を送ることが出来ました。
さて、2月3日は節分豆まき。北総ではいつも年男年女の方をお祝いしながら、鬼が館内を回ります。今年は、青鬼一人でやや寂しいかな。でもみんなでボールを投げて鬼退治。「福は~うち!」「鬼は~そと!」の元気な掛け声が聞こえました。今年も福をたくさん呼び込んで、皆でいい年にしましょうね!!!
北総に暮らすお一人お一人の後ろにいらっしゃるご家族の思いを大切に、私達は毎日少しでも良い支援ができるように努力していきます。今日は、1年の支援をまとめる「個別支援総括会議」でした。また新しい課題に向けて進んでいきます。春に向けて色々な工夫、アイディアを出しあって取り組んでいきます。
先日、長年北総育成園を利用されていた60歳代の男性利用者Hさんがご逝去されました。すでにご両親・ご兄弟も亡くなり、ご親族は40歳代姪御さん姉妹でした。5年ほど前から心不全の治療をして入退院を繰り返していました。昨年は4月から9月入院、そして11月から再入院,1月末に病院より「危ない」状態のご連絡を頂いていました。2月1日9時半、職員会議中にその訃報が入りました。職員が集まるのを待っててくれたのかしらと胸が痛くなりました。すぐに園長と看護師が駆けつけました。とても穏やかなお顔でした。姪御さんお二人も「おじさんは北総の皆さんに大切にされて幸せでした。家族の眠るお墓に送ってきます」と感謝の意を伝えてくれました。北総のHさんの個室には、今から30年も昔の北総の運動会の写真が引き伸ばして飾ってあり、そこには彼と亡くなったお父さんと、小学生くらいの可愛い女の子が映っていました。その頃の運動会は、ご家族の手作り弁当を囲んでいました。姪御さんは「あ、これはきっと私・・・」。ご家族皆さんでHさんの運動会に来てくださっていたのですね。亡くなったお母様(彼のお姉様)の手作りから揚げなどのお弁当が並べられていて・・・。お二人の姪御さんにとっても懐かしいお写真でした。こうして北総でご家族の写真を大切にしてこれたこと、本当に良かったです。Hさん、どうか安らかにお眠りください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。今、北総の周りでは、蝋梅や梅の花がいい香りを漂わせて咲いています。次回は2月27日頃更新予定です。 白樫久子
2023年1月23日
大寒過ぎて、日差しは強くなっていく~
北総育成園ブログ
~大寒過ぎて、日差しは強くなっていく~
1月20日は二十四節気の一つ、大寒でした。1年で一番寒さが厳しいこの季節の「水」は、「寒の水」といって雑菌や不純物が少ないので、寒の水で仕込んだ酒や醤油や味噌はとても良い品質になるのだそうです。私は毎日徒歩で通勤していますが、通り道に創業300年近い造り醤油屋さんがあります。朝からゴォンゴォンと機械音が聞こえ、あたりにはほんのり温かい麹の香ばしい香りが漂っています。昭和60年のNHKドラマ「澪つくし」の撮影現場になった「入正醤油」さんです。歴史ある建物の中、八尺五寸秋田杉の大桶で職人さん達の手によって、おいしい醤油が醸造されているのです。自然豊かなこの東庄で暮らせる幸せを思います。
北総の寒の時期は、農耕班の切り干し大根作りや、林産班の椎茸菌打ち仕事が風物詩です。20年ほど前は11月下旬には園庭に切り干し大根が干されていました。11月23日の「さざんか祭り」にお客様をお出迎えする風景でもありました。しかし近年の温暖化で、切り干しを干せる時期は1月に入ってからになりました。寒風に3~4日さらされなくては、あの甘くおいしい切り干し大根にはなりません。北総の歴史ある作業ですがこの作業に関われる利用者さんも限られてきました。今日の午後は、米川チーフと3名の利用者さんが冷たい風の中、生き生きとその仕事に取り組んでいました。多古や栗源の道の駅での販売や電話注文を頂きます。香取市の保育園の給食にもたくさん使って頂いています。皆様にもぜひ北総の切り干し大根を味わっていただきたいと思います。
さて、1月18日(水)の昼食は、皆さんが楽しみしていた地元鯉屋さんの手作りステーキ弁当。煮魚やホタテグラタン、卵焼き、フルーツと共に美味しく頂きました。今日は職員さんにも同じお弁当が提供されました。
嚥下障害のある方には、とろみ食でのごちそう弁当。ステーキ風食材にはちゃんと焼き目をつけています。皆さん、とても喜んでくれました。ほとんどの方が完食してくれました。職員にとっても、利用者さんが美味しく食事を召し上がって下さることは、大きな喜びです。
毎年1月、支援員は「個別支援総括」資料作りに取り組みます。自身が担当する利用者さんのこの1年を振り返り、まとめます。4月の個別支援計画に基づいて、適切な支援は継続できただろうか。見直さねばならないことは何だろうか。利用者さんの1年を振り返りながら、自身の仕事の振り返りでもあり、かけがえのない1年を記録に残すことがとても大切なのです。
さてさて、1年で一番寒い時期と言いつつも、日差しも少しずつ強くなっており、日も伸びています。確実に春に近づいています。利用者さんは皆お元気です。正月明けに心配したインフルエンザや新型コロナは入り込んでいないようです。まだまだ落ち着きはしませんが、全員でチームワークよく、笑顔思いやりと助け合いで一日一日を丁寧に重ねていきたいと思います
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございます。次回は、立春過ぎた頃に更新します。その頃は「福は~内!鬼は~外」で、世の中がもっと穏やかになっていることを願います。皆様お体を大切にお過ごしくださいませ。
白樫久子
2023年1月5日
令和5(2023)年も宜しくお願い申し上げます。
新年あけましておめでとうございます。新しい年が始まりました。このお正月も利用者さんは皆在園して年を越しました。おかげ様で利用者職員共に皆元気です。関東は晴天が続きました。元日は屋上に上がって初日の出を拝みました。
朝6時半過ぎ、夜勤の職員さんが皆さんに声をかけると、20人以上の方が屋上に集まってくれました。とても美しい初日の出でした。
そして、元日から2日3日と近所の「諏訪神社」に初詣です。コロナ禍で三年ぶりの初詣です。「今年も良い年でありますように・・・・」それぞれが笑顔で手を合わせました。
館内では、8月夏祭り・11月ハロウィンで楽しんだ釣りゲームや大きなボールを使ったボウリング(ペットボトル仕様)などで盛り上がっていました。
コロナ禍で3年が経ちます。利用者さんの新型コロナ(いつまで新型なのでしょう)の2価ワクチンの接種もすすみました。職員も週に2回抗原検査(県事業)で陰性を確認しながら業務にあたっています。令和2年3月の集団感染から、利用者さんは帰宅や行事もほとんどなく、保護者の皆様にもご心配をおかけしております。その中でも利用者さんに少しでも生活を楽しんでいただけるように、職員同士でアイディアを出しあい話し合いと工夫を重ねています。
今年も健康第一・衛生管理感染予防の徹底を継続しつつも、もう少し行事や外出を工夫していきたいと思います。職員さんの研修にも力を入れていきます。この人たちの生活を支えるには、やはりマンパワーの充実が第一です。人材育成のためにも今後色々な研修を計画していきます。
最後までご覧いただき有難うございます。次の更新は1月20日頃です。今は小寒から大寒へ、一年で一番寒さの厳しい季節です。どうぞ皆様お体を大切にお過ごしください。
白樫久子
2019年8月5日
広報紙”北総の里”第242号を掲載しました!
今号の特集は「どくだみ一色『自然 命 平和』どくだみと共に30年」と題しまして、たくさんの方の応援を頂き、長年に渡り一途に取り組んでいるどくだみ採りにスポットを当て、紙面を構成しました。毎年どくだみ採りの応援に来て頂いているボランティア団体の皆様、保護者の皆様からも原稿を募り掲載しております。是非、ご覧ください!
北総の里-242号