平成24年度事業計画
平成24年度事業に踏み込みます。今年の北総育成園。4月1日自立支援法に移行。
4月1日自立支援法に移行。①生活介護事業(定員75名)②施設入所支援(定員75名)、二つの性格を持つ施設として事業運営されていきます。このことでは、区分審査・職員配置等のいくつかのハードルがありましたが、何とか新法に対応する職員が確保され、その法律に基づいての施設運営の苦労を重ねたいと存じます。
北総育成園はその新法移行と併行して、昨年10月より船橋市事業として新居住棟建設工事が開始され、現在その工事は進行中であること(この工事竣工は来年4月.5月が予定されています。その後、旧棟の改修工事が継続される予定)。その工事期間中は、何より利用者の一日一日の安全を確保しながら、完成のその日を待つことになります。
北総育成園がここ香取郡東庄町の遥かに大利根、鹿島灘を俯瞰する緑の高台にお世話になって38年の歳月が流れ、今年平成24年度は39年目の坂道に踏み込みます。十年一昔の四昔が北総のこの人たちの上にも流れました。今年、利用者の平均年齢52歳。60歳以上は20人を数えます。そして、ちちははの3分の2は鬼籍に誘われたという現実。
24年度、北総のこの人たちの暮らし。どんなに障害が重くても「働くこと生きること」の役割と出番のある暮らしを整えながら、片方では、介護・医療ケアにシフト。そして、親のいない悲しみと現実に寄り添い、向き合う日々であることが求め
られています。いずれちちははは先に亡くなります。その時の備えも大きな課題です。
この人たちの成年後見、差し迫った問題です。「親心の記録」を足がかりに、一人ひとりが安心して、これから先も命を全うしていけることに腐心が求められます。このことは、一施設では解決できません。広範な理解と支援の仕組みを整えていくことも併行して進めていかねばなりません。
昨年3・11の東日本大震災で、北総は20日間の断水という難儀を引き受ける事となりました。東北被災地の御苦労に比べれば何ともない事でしたが、それでもその間は大変でした。①食事の提供 ②トイレの水の確保 ③洗濯水の確保 そして、一番大変なのは清潔容姿。近隣、大利根旭出福祉園、香取学園への貰い風呂で何とかそれを乗り切りました。非常時に備える。「何が出来るか」。意識の鮮明に残っている内に具体的な対応をと考えています。①電気・ガスの使用が出来なくても煮炊きの出来る場所の確保 ②防災備品収納庫 ③飲み水・洗濯水の確保等です。
24年度に踏み込みます。この人たちの今を見つめ、将来を切り拓く。職員相互のコミュニケーションを大切に、一日一日を重ねます。ご理解とご助力をお願い致します。
(園長 武井 敏朗)
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